今月(2018年11月)、私は初めて"セクターETF"を購入しました。
購入したETFはバンガード生活必需品セクターETF(VDC)です。
これは生活必需品企業群からなるETFで、VDCを購入するだけで米コカ・コーラやコストコなど生活必需品企業96銘柄に分散投資できるものです。
今回、私が気になっているのは同じセクターETFの中でもヘルスケアセクターに投資するものです。
人口の増加、先進国の高齢化、後進国の発展などまだまだ、需要が高いセクターであると考えられます。
医療は人間にとって欠かせないものです。
不景気だろうと簡単に削る事が難しいものです。
私はヘルスケアセクターではジョンソンエンドジョンソンに個別に投資しています。
平均取得価格は1株122.3ドル42株を保有。
投資額5136.6ドル,
(取得平均レートは1ドル約110.5円)
そんな生活必需品セクターと共に気になっているヘルスケアセクターですが、個別株ではジョンソンエンドジョンソン以外は購入するのに勇気が出ませんでした。
以前は製薬会社大手のアッヴィの株を保有していましたが、製薬会社には特許切れのリスクと新薬開発に莫大な資金を要します。
※アッヴィは利確済み。
特許切れによりシェアを落とし大きく売上を下げる可能性がありますし、莫大な資金を費やしても新薬が開発できない事もあります。
ヘルスケアセクター自体がたとえ成長しても個別の企業(銘柄)が高い成長を望めるかどうかは不安があります。
その為、私はヘルスケア企業に広く分散できるセクターETFに興味を持ちました。
そこで今回、投資するがどうかを考えるにあたって、ヘルスケアセクターETFである『VHT』、『XLV』、『IXJ』の3つのETFについて調べてみようと思います。
3つのETFの比較
◆VHTの特徴
・正式名称はバンガード・米国ヘルスケアセクターETF。
資産運用会社バンガード社から出ているETFです。
・これに投資するだけで360以上にも及ぶ企業(銘柄)に分散投資できます。
ヘルスケアの企業360社も思いつかない(-。-;
それくらい分散されています。
・投資対象はアメリカ企業。
と言ってもジョンソンエンドジョンソンやファイザー、アッヴィなどグローバルに展開する企業が多数組み込まれています。
・構成銘柄のおよそ1割がジョンソンエンドジョンソンに投資しています。
・運用資産は87.3億ドル(2018年9月現在)。
・経費率は0.1%。
・リターン
設定来(2004年1月26日)からの平均リターンは年率10.54%。
過去10年間の平均リターンは年率14.76%。
・分配金の利回りは約1.29%
(2018年11月23日時点)。
◆XLVの特徴
・正式名称はヘルスケア・セレクト・セクター SPDRファンドです。
ステート・ストリート社から出ているETFです。
・これに投資するだけで60以上の企業(銘柄)に分散投資できます。
・投資対象はアメリカ企業。
ヘルスケア企業の中でも大企業を中心とした投資を行っています。
・構成銘柄の1割以上がジョンソンエンドジョンソンに投資しています。
・運用資産は188.9億ドル(2018年9月現在)。
・経費率は0.13%。
・リターン
設定来(1998年12月16日)からの平均リターンは年率8.28%。
過去10年間の平均リターンは年率14.69%。
・分配金の利回りは約1.46%
(2018年11月23日時点)。
◆IXJの特徴
・正式名称はiシェアーズ グローバル・ヘルスケア ETFです。
ブラックロック社から出ているETFです。
・これに投資するだけで約100の企業(銘柄)に分散投資できます。
・投資対象は世界の大型ヘルスケア企業。
約70%がアメリカ企業。
その他、スイスのノバルティスとロシュや日本の武田薬品やアステラス製薬などにも投資しています。
・構成銘柄のおよそ8%がジョンソンエンドジョンソンに投資しています。
・運用資産は17.5億ドル(2018年9月現在)。
・経費率は0.47%。
・リターン
設定来(2001年11月13日)からの平均リターンは年率7.37%。
過去10年間の平均リターンは年率11.82%。
・分配金の利回りは約1.42%
(2018年11月23日時点)。
まとめ
どのETFもジョンソンエンドジョンソンに大きな割合で投資してますね。
ジョンソンエンドジョンソンは個別で投資していますがとても優良な企業だと分かりますね。
パフォーマンスはいずれも高いリターンを叩き出している事が分かります。
ただ、過去を見ればアメリカ企業のみに投資している『VHT』と『XLV』がグローバルに投資している『IXJ』を上回るリターンとなっています。
と言っても過去10年間ではどのETFも年率10%以上のリターンを叩き出していますから物凄いですね。
今後、同様のリターンが見込めるかはわかりませんが、ヘルスケアセクター自体はまだまだ成長分野であると感じます。
資産規模はいずれのETFも十分であると思います。
日本の投資信託に比べていずれも資産規模は大きく、償還リスクは気にしなくていいレベルかと思われます。
経費率についてはグローバルに投資しているIXJが0.47%高くなって他のETFに見劣りします。
ただ、アメリカ以外に投資するという点に惹かれる。
過去リターンが劣っていても今後、アメリカ一強かどうか分からない。
ほとんどアメリカ投資の私はグローバル投資を考えるべきか非常に迷うところではある。
今後、私はジョンソンエンドジョンソン以外でヘルスケアセクターへの個別投資はおそらくしないと思います。
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